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デザインと施設

広大なアラバリ草原のただ中にある花崗岩の丘の頂上にあり、邸宅・村・寺院の点在する丘陵地にあるアリラ・フォート・ビサンガは、230年前の戦闘用の砦を再利用したインドで最も代表的な伝統的施設です。

持続可能なデザインであるということが私たちチームの中心的な関心事となっています。建物の元来の構造と歴史における位置付けを完全に包含するようなデザイン・コンセプトを生み出すよう、広範なリサーチやケアを実施しました。過去のデザインのアイデアが、今日のニーズに対し最大限に生かせるよう取り入れられています。様々な遺跡で発見された事物よりヒントを得て、地元の伝統的な材料を近代的に適応させて利用し、若い世代の人にも親しみやすく、かつ彼らのルーツに繋がっていくようなデザインとなっています。


全ての窓、入口、梁、柱、手すり、ジャーリ・スクリーン(格子状の窓のパターン)、小塔、壁は、完全にオリジナルを再現しております。壊れた部分は再生し、仕上げも丹念に模倣し、昔のものでまだ使える部分は再使用しております。フォートの10万平方フィートのうち3万平方フィートは大理石で覆われ、残りは地元の砂岩で仕上げられています。歴史に関する諸記録によると、この建物はかつて幾人かの王の住居であったようで、その威風堂々とした装飾もこれで説明が付きます。これらの王家の居住区のうち二つに、メイン・レストランであるアマルザルがあり、シェカワット氏族の生誕地の名を冠したものです。

デザイン・コンセプトはラージプートとムガールの影響を受けたジャイプル・ガラナ建築の要素を包含しています。この完璧な例としては「アマルザル」レストランがあり、チュードルやカスプ(尖点)式のアーチが調和を以て共存していて、戦闘用の砦にピッタリ合うようなスタイルとなっています。壁は塗料でなく伝統的スルキ(石粉)とラージャスターンの染め物・漆喰アートで、光沢のある表面に仕上がる「アライシュ」を近代的にアレンジしたもので仕上げられています。


ラージャスターンの伝統的建物には一見見受けられそうな特性ですが、ギラギラと飾り立てられた宮殿を創るのではなく、最初から、シンプルさということを追求していています。疑いなくデザインの方向性としてははっきりとスパルタ式のもので、一方注意深くラージャスターンの要素を織り込んだ清潔でなだらかなインテリアを追求しています。例えばジャロカ・スタイルの窓、石で出来たジャーリ式の作品、真鍮で覆われたパネル、タルカシ(木の中に真鍮のワイヤーを織り込んだデザインの作品)、手織りのブロック紋様織物、昔のスタイルのドア、チクリ式の鏡を伴ったフレスコの壁等です。地元の大理石・花崗岩・カーペット・織物・その他美術作品・照明・家具等全てが合わさってこの近代的再構築の試みを正統なものに仕立て上げています。

結果として、この砦の、敬意を持って保存された荘厳さは、歴史とモダンさのユニークな融合により、アットホームで、かつ「驚くほど他と一線を画す」砦として残りました。


この砦は、最高の施設と忘れられない体験に包まれて新しい伝説の道を歩み始めます。優しさに包まれたゲスト向けの客室は、広々としたバスルーム、建物に組み込まれたバスタブ、大きなデイベッドなど近代的な快適さと便利さを備えています。昔の大理石の柱にある書架は過去の王国がいかに多くを包蔵していたかを物語り(壁に記録が記されています)、昔からの洞窟にある花崗岩をくり抜いて作られたスパ・アリラは最高のリラグゼーションの為の雰囲気をご提供します。

お食事の選択肢はワクワクするほどバラエティに富んでいて、真のトレジャー・ハントと言えるでしょう。小塔・セラー・隠し通路を利用してディナーやミーティング用のバー、ラウンジその他のクリエイティブ・スペースとしております。マドゥベニーと呼ばれる場所で葉巻・コニャックを喫するための小塔を見つけることが出来ます。この部屋は厚い石壁に囲まれ、当時マスケット銃を格納したり熱い沸騰した油を侵入してくる眼下の軍隊に注いだ銃口のあるふんだんなスペースを依然有しております。このスペースは自然のシステムによる換気のために常に外部に開かれています。秘密の王家の逃げ道が発見された場所にあるラウンジでは、今では”4C”を提供しています。4Cとは、シャンペン・コーヒー・チャイ(甘いミルクティー)・ケーキの事です。広々としたバンケットホール、会議室、オープンキッチン、イベント・ディナースペースでゲストのバンケット体験をお楽しみ下さい。

フード・コンセプトとメニューは高名なシェフ、ランビール・ブラルによりイノベイティブに創り出されていて、火と熱した砂で炙る昔ながらの調理方法を蘇らせており食材が肉汁でゆっくりと熱されてゆきます。伝統への回帰によるシンプルで新鮮な職人技がアリラ・フォート・ビサンガの運営信念です。


一方、丘を下るとハベリがあり、プール、バー、フィットネス・センター、贅沢な祝宴用の芝生などのチルアウトスペースをご用意しています。それから、10代のお子様から赤ちゃんまで遊べるスペースとしてプレイアリラ(キッズ・クラブ)もあります。母なる自然とつながるオルガニックガーデン、果樹園、温室等が丘の合間にあり、緑の中を探索することが出来ます。

この約10年に渡る創作への情熱と忍耐による創作物として、この歴史的建造物が目が覚めるようなアリラ・フォート・ビサンガに生まれ変わりました。ゲストは、この歴史的にもとても貴重で豊かなアリラフォートビサンガの建築を通して、楽しみ、贅沢、発見、過去への尊敬など様々な体験をして頂けるでしょう。

涼風が入るよう意図的に外気に開放している幅広い回廊をゆったり歩くと、花崗岩の石がそこここで顔をのぞかせているのが分かります。そして庭園にたたずんで大空を見上げると太陽に暖かく包まれたり、ほのかな雨が降るのを楽しんだりも出来ます・・・。静謐と過去への畏敬といったものを感じることができます・・・。ここへ来て何か最上の特権に浴している、といった気持ちです。

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