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ダイヤモンド・ドリアン〜ジャカルタのクマン
 
2007年8月27日
 

外見はとげとげしく、でもその内側は甘くて放漫な街、ジャカルタ。狂気、スタイル、スピードがごちゃごちゃにミックスしたエキサイティングな街、ジャカルタ。13年間をバリ島で過ごしてきた私ですが、「ビッグ・ドリアン」と呼ばれる、この生まれ故郷に帰るたびに、興奮を覚えます。キラキラと輝く街並み、光り輝くショッピングモール、そして活気あふれる夜の歓楽街は、バリ島在住の私が2ヶ月に一度は訪れたくなるアトラクションです。「アイランド・フィーバー」とでも呼べるでしょうが、こうも言えます、「女の子を街から連れ出せても、その子の心から街は消しされない」と。

いずれにせよ、この首都がユートピアに変貌したわけではありません。1980年代のオイルとガスのブームによって、五つ星のホテルやレストランが進出してきましたが、それと同時に1970年代までは大きな村に過ぎなかったジャカルタが、不規則に拡大する過密した現在のメトロポリスに変化しました。最近では、日没後もジャカルタはにぎやかで、その変貌した街の姿には驚きの連続です。

夜のジャカルタは、ずっと私の好きなアジアの街でした。西洋にある同規模の華美な街よりも、はるかに冒険と開放感に満ちあふれています。昼の人口が1,400万人、夜の人口が1,000万人のジャカルタには、カントリー・ウェスタンのバーから、ゆったりしたラウンジ、ネオン輝くボウリング場、手頃な料理を出す道ばたの屋台、ガラス張りの高層ビルに映える閃光に至るまで何もかも揃っており、それらをすべて合わせて、大都市の目まぐるしさを満喫できます。

最近の主な行きつけ場所は、南ジャカルタのクマン、セナヤン、クニンガン、そしてスディルマンのエリアです。クマンは、ニューヨークのグリニッジ・ビレッジに例えられています。ティーンエイジャーたちの行きつけの場所は、スプラッシュ、トワイライト・カフェ、ティプシー、そしてビート・クラブです。よりセンスのある大人たちの流行は、カサやアクサラなどのカフェや書店です。クマン・アイコンなどのブティック・ホテルでは、屋上での定期イベントで、目新しいエンターテイメントを求める夜遊び族でにぎわっています。

お薦めは、中心部にある上流のクマン・アイコンでの宿泊です。そこは、スタイリッシュなサビラ・ハウスから文字どおり目と鼻の先にあります。サビラ・ハウスには、人気の高い女性用のランチョン・スポットであるコイ・レストラン・ギャラリー、シルク・バティックの総合施設であるBINハウス、そして、靴の女王イメルダ婦人の欲望をも刺激する靴やバッグのブティックが数多くあります。

クマン・アイコンで私が宿泊した部屋には、従来のルーム・ナンバーではなく「イリュージョン」という名前が付いていました。他の部屋にも、「インフィニ」、「イントリーグ」、「インディゴ」、そして「インペリアル」の名前が付けられ、ビュレット・グレーのカーテンに覆われた廊下に沿って中庭形式で完璧に配置されていました。斬新でサービスの行き届いたそれぞれのロフトには、無線LAN 対応のエクゼクティブ・デスクに削りたての鉛筆の束が、そして iPod には、クラウド・チャレ・ブッダ・バーやヘッド・カンディの最新アルバムなどの音楽が満載されていました。リモコンを操作するだけで、カーテンやライトを操作して容易に雰囲気を変えることができました。

機能的でありかつゆったりした雰囲気のバスルームには、ピカピカ光る銀と白のバスタブが透明なガラス製の壁面で囲われて設置され、入浴中に大型フラットテレビを見ることができます。バス・キャビネットにあるアメニティはすべてロクシタンで揃えられ、疲れきった都会の旅行者を充分に喜ばせてくれます。ジャグジー付きの屋上プール、そしてエッジ・レストランとバーの食事でゆったりとくつろぎながら、クマンのスカイラインの全景が見渡せます。

バリ島YAK誌2007年6月号から抜粋、レイチェル・グリーブス著