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インドネシア機織り女性達の力
 
2007年5月25日
 

何世紀もの間、特にインドネシア東部においては、織物がインドネシア固有の文化を表現する最も重要な方法の一つとされてきました。イカットやバティックのような伝統的な織物は、収入を得るためだけに売るのではなく、普段着、式服、儀式の供え物や贈り物、死者を包む布としても使われてきました。

わずかな時間でデザインを複製できる工業織機が、伝統的な織り手に取って変わってきているというのは驚くことでありません。しかし、すべてにおいて負けているわけではないのです。バリ島、ウブドの中心地にある静かな路地では、伝統的なインドネシアの織物芸術が2つの団体の支援により引き継がれています。

伝統価値の認識
1998年に設立された「生活の糸(Threads of Life)」は営利目的のフェアトレード組織で、インドネシアの伝統織物芸術の存続と、島の原住民である織り手の福祉に貢献しています。織り手たちは主に女性です。「生活の糸」はウブドにあるギャラリーで、手作りした自然染めの織物を織り手に代わって展示販売し、給料は直接織り手たちに支払っています。

「生活の糸」はこれをインドネシアの非営利団体、ヤヤサン・ペシンタ・ブダヤ・ブバリと協力して行っています。ヤヤサン・ペシンタ・ブダヤ・ブバリはインドネシアの多くの島々の協同組合ともに、伝統的な染物技術と地球に優しい植物染料使用の存続を支援しています。これらの活動を通じて、女性の織り手たち、染料になる植物を栽培している農夫たち、文化的な指導者たちが団結しているのです。誰もが、将来も継続できる田舎の生活を確立しようという同じ目標を掲げているのです。

「生活の糸」の設立者の1人、ウィリアム・イングラムは、織り手たちのどのコミュニティにおいても共通の質問は「どうしたら自分たちの文化を維持し、それによって生計を立てることができるだろうか」というものであると言っています。伝統的な織物を経済的に成り立たせ、織り手の女性たちの家族を支える手段とするために、織物とはいったい何なのかを知ってもらう必要があるのです。織物はひとつの芸術のであり、すべての作品が文化的アイデンディティと生活様式を独特な形で表現しているのです。このようにして、「生活の糸」のギャラリーでは織物を紹介しています。依頼された作品にはそれぞれの織り手の名前が付けられています。そうすることで織り手は自分の作品に誇りを持ち、同時にバリ島の織物自体の評価を上げることができるのです。

根気のいる作業
ヤヤサン・ペシンタ・ブダヤ・ブバリは染料に使う植物を栽培する庭を所有しています。天然染料を使うことで、織物芸術の文化的なルーツを表しています。織物に使われる独特な色のコンビネーションで、どこの島の織物なのか見分けがつくのです。

色にもよりますが、糸を染めるのに数ヶ月から2年かかります。もっとも染めるのが難しい色はモリンダの木の根、数種類を使って作る赤です。そのため、赤がメインの服は比較的高値で売られます。染めた糸は屋外に干し、朝露で湿気を与え、染められる状態になるまで日陰で干すといった過程を毎日繰り返します。1つのイカットを織り上げるのになんと1年、もしくはそれ以上もかかるのです。

作り上げるのに時間はかかりますが、織り手たちは既にある地元の市場以外にもマーケットの可能性を見いだし始めています。多くの人に知ってもらうために「生活の糸」は定期的な織物ツアーや展示会、参加型のワークショップ、文化的イベントやパフォーマンスを開催しています。地域社会支援の取り組みの一つとして、アリラ・ウブドはこれらのイベントのいくつかを主催しています。そうすることで、とても価値のある伝統の活性化に貢献できるだけでなく、ゲストのみなさまにインドネシア独自の文化を知ってもらうこともできるのです。

「生活の糸(Thread of Life)」の詳細についてはwww.threadsoflife.comをご覧ください。

なお、バリ島での織物ツアーについてのお問い合わせはレジャー・コンシェルジュubud@Alilahhotel.comまでお問い合せください。