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沈黙の日ニュピを祝うバリ島
 
2007年3月17日〜3月20日
 

国によって中国暦、イスラム暦など、暦は異なり、新年の日付もそれぞれ異なります。例えば、私達が使うグレゴリオ暦では1月1日が新年となっています。しかし、バリ島のバリ・ヒンドゥー暦は全く異なり、2つの暦、ウク暦(パウコン暦)とサカ暦があります。

ウク暦は、210日周期で、それが10個の周にわけられます。一方、月の満ち欠けを元にしているサカ暦は、古くは南インドを起源とする暦で、紀元前465年にインドシナに入ってきました。サカ歴は12ヶ月です。そして、その月の始まりは新月の日となっています。サカ暦はとてもユニークで、現代のグレゴリオ暦よりも78年ずれていて、例えば2006年はサカ暦では1928年になっています。今年は、3月19日がニュピです。この新年の日は、世界と人間を浄化する日。バリ・ヒンドゥーでは、肉体的に精神的に幸せを得るための大変重要な日となっています。

ニュピにあたり、幾つかのセレモニーが行われます。

1.ムラスティまたはムリスまたはムキース
この日、人々は、寺院に行き、像をはずして、そして海や川に出むき、それらを洗います。これは、ニュピを前にして、神様自体をきれいにする、という意味があります。ムラスティはニュピの3〜4日前に行われます。

2.タウール・クサンガ
タウール・クサンガまたはムカルは、3月18日に行われる、宗教儀式で、ブアハナ・アグンとブアナ・アリットのバランスを創り出す儀式です。午後、プングルプカンという悪魔を退治する儀式があります。竹で作った悪をイメージしたはりぼての人形、オゴオゴを作り、それで村々を練り歩くのです。各バンジャール(村の単位)毎で、巨人であったり、ときに、動物であったり、創造上の生き物であったり、それぞれオゴオゴを作ります。パレードが終わると、オゴオゴは焼かれます。これは、悪の魂が消えることを意味します。各家庭では、竹でできたクルクルという楽器をたたいて音を出し、トーチをてらして、台所から家の隅々まで歩き、やはり悪の魂を追い払います。

3.ニュピまたはシペン
ニュピは、沈黙を意味します。この日は、火を使わない、働かない、移動しない・旅行しない、食事をしない、という日なのです。そのためバリ島では、緊急を除きまったく車が走らなくなります。観光客も同様です。バンジャールでは、プカランと呼ばれるセキュリティが、きちんとニュピが行われるよう監視をします。この日は、バリ・ヒンドゥー教にとって、過去をふり返り、自らを自省し、そして、将来の幸福を願う大切な日なのです。

4.ンゲンバク・グニ
ニュピの翌日、3月20日、人々は、家族や親戚の元を訪れ、これまで互いが犯してきた過ちを許し合います。ところによっては、歌をうたったり、宗教的な儀式をしたりします。

バリ島に行ったら、ぜひニュピを体験してください。